副業の単価が上がる人と据え置きの人の違い|時給3,000円→5万円

副業の単価が上がる人と据え置きの人の違い|時給3,000円→5万円の実体験 キャリアアップ

副業の単価が上がる人・据え置きの人の違い|時給3,000円から5万円へ上げた実体験

「副業を5年やっているのに、単価がずっと同じ」

「スキルは上がった気がするのに、報酬は変わらない」

「単価が上がる人と、据え置きの人の違いは何か」

——副業・フリーランスの支援現場で、経験年数と単価が比例しないケースを何度も見てきました。

私自身も、約5年前に副業を始めたときは月額2万円・時給換算でおおよそ3,000円からスタートしましたが、今は時給1万〜5万円の帯で案件を受けています。

単価が上がり続ける人と、ずっと据え置きの人には、明確な違いがあります。

本記事では、私の経験と20社以上の支援で見えてきたことを、5つの観点で整理します。


本記事のターゲット

  • 副業の単価を上げたい
  • スキルはあるのに適正単価で評価されないと感じる方
  • フリーランスの市場価値を理解したい方

私の単価の変遷——5年で時給はどう動いたか

副業を始めたころから、私は時給単価を意識していました。

月額2万円の案件を、月7〜8時間程度でこなすイメージ

——つまり時給3,000円前後。当時はバイトの相場よりは高い水準だと考えていました。

その後、本業の年収が上がるにつれて、改めて市場価値を精査し、時給の設定を見直していきました。

変遷はおおよそ次のとおりです。

時期の目安時給の帯きっかけ
開始時約3,000円月額2万円・月7〜8時間を想定。少し高めのバイトをイメージ
中期約5,000円本業年収の変化を踏まえた市場価値の再設定。フルタイムで年収960万円の水準
現在1万〜5万円成果の語り方・交渉・リピートによる信頼構築

単価が大きく動いた転換点は、大きく2つありました。

1つ目は、自分の市場価値と成果を、先方にきちんと伝えられるようになったときです。

お金を払っている依頼側は、相応の成果を求めます。投資対効果(ROI)の観点で、自分の価値をアピールできるようになったタイミングで、交渉の土台が変わりました。

2つ目は、先方の業績が伸びてきたタイミング、そしてリピートによる信頼構築です。

同じクライアントと関係を続けるうちに実績が積み上がり、改定の根拠が伝わりやすくなります。儲けていない、財政が厳しい状況で「単価を上げてほしい」と頼むのは、かなり厳しい。懐を覗くわけではありませんが、お客様に合わせた交渉を行いました。

こうした私の成功体験を踏まえて他の方の様子を伺うと、単価が上がる人と据え置きの人の行動に違いがあることが見えてきました。

今回はその点に触れながら、皆さんの単価交渉が円滑に進むよう、わかりやすくまとめます。


単価が上がる人 vs 据え置きの人:5つの違い

観点据え置きの人単価が上がる人
ポジション市場価値を把握できていない自分の強みを言語化し、価値として伝えられる
実績作業ログはあるが語れない契約内容と実績の乖離を数字で語れる
案件選び安い案件を区別せず受け続ける安い案件の扱い方を使い分ける
交渉言われた金額で受ける/タイミングを考えない契約更新時に価値の再提示をする
関係新規で毎回ゼロからリピートによる信頼構築で交渉しやすくなる

① 市場価値を「意識する」だけでは足りない

20社以上の支援や、友人の副業者とのやり取りを通じて感じるのは、何年やっても単価が変わらない人に共通するのは、自分の市場価値を把握できていないことです。

あなたのリソースは無限でも、タダでもありません。

本業の社員に企業が対価を払っているように、副業で培ったスキルにも価値があります。「ブランドのためにやりたいから」という選択は否定しません。

ただ、あなたには活躍した分の対価を受け取る権利があります。ただ、市場単価を意識し、それをアピールするところまでがセットで必要です。

私のポジションの変化

副業を始めた頃は、データ分析だけに絞って受注していました。当時持っていた知見がそれだけだったからです。

案件を重ね、副業の中で新しいチャレンジをするうちに、経営改善・組織改革・マーケティングなど、幅が広がりました。

いまは「概ねのことはさばける」状態ですが、依頼側への紹介は次のように一言で伝えることが多いです。

多面的な角度で企業を強くできる人材

手を動かす開発経験もある点は、ひとつのアピールポイントになっています。何でも屋ではなく、価値を一言で言える

——これが交渉の出発点です。


② 成果は「契約内容との乖離」で語る

単価交渉でいちばん効いたのは、「SQLを書きました」「資料を作りました」という作業報告ではありません。「契約時に決めた内容に対して、自分がどれだけ上回って成果を出しているか」この乖離を語ることです。

契約時にやることをあらかじめ決めたうえで作業する。そこからはみ出る業務を依頼側が任せたくなる状況では、工数が1.5〜2倍必要になることもあります。そのとき私は、

  • 契約時のスコープ
  • 実際に担っている範囲の差分、もしくはこれから担っていく範囲の差分
  • これからより一層力を入れていく意思

をセットで伝え、「実績の乖離に見合う単価への改定」を提案します。

相手の反応は、むっとされることは少ない印象です。すんなり通るケースと、現状と希望の中間で落ち着くケースが、だいたい半々くらい。

いずれにしても、差分を明確にし、熱意を伝えて交渉に臨むことが大切だと感じています。


③ 安い案件の扱い方が異なる

単価が上がる人と据え置きの人の差は、安い案件をどう扱うかにも表れます。

据え置きに陥りやすいのは、得意な領域なのに、実質単価が下がる案件を受け続けることです。

月額の契約金額は同じでも、作業時間が伸びれば実質時給は下がる。スキルが届いていない領域であれば、経験の蓄積として自己成長への投資と捉えることもあります。

しかし、スキルがあるのに時間がかかりすぎる案件は、後悔がつきまといます。

私が経験したパターンは次のとおりです。

  • コミュニケーション不足で、依頼側が「ここまでやってくれている」と期待が膨らむ
  • 面談で聞いていた内容と、実際の業務に大きな乖離がある
  • 箱を開けたらスパゲッティ構造だった——といったケース

安い案件を受けるなら、成長投資になるかどうかで判断する。

一方、得意領域で単価を下げるのは間違いだと私は考えています。


④ 交渉は「契約更新のタイミング」で、準備して臨む

単価交渉で私が意識しているのは、契約更新月です。

これまでの成果が契約内容を上回っていることを整理したうえで改定を提案する

——その整理ができているからこそ、契約更新は交渉に適したタイミングだと考えています。

新規案件では、まだ実績が見えづらい段階での交渉は難航しやすく、あまり行いません。マイルストーンを過ぎ、成果が判定できる月になってから、初めて交渉を始める

——これが私のやり方です。

準備をして臨めば、断られる確率は1割もないと感じています。

だいたい9割は、何らかの形で前に進めます。断られるときに大きいのは、企業側の財務状況が悪化しているといった理由です。ここは先方のタイミングも踏まえて考える必要が出てきます。

据え置きの人は「言われた金額で受ける」か、タイミングを考えずに交渉するかのどちらか。

単価が上がる人は、価値の再提示を、契約の区切りで行う設計をしています。


⑤ リピートによる信頼構築

同じクライアントと4年続いている案件もあります。

単価は契約ごとに見直し交渉を重ね、上がっていく実感があります

——これはリピートによる信頼構築の成果だと感じています。

新規案件とリピート案件では、交渉のしやすさに明確な差があります。新規は実績が見えないうちは交渉が難しい。リピートは、関係を続けるうちに信頼が積み上がり、改定の根拠が伝わりやすい

私が意識しているサイクルは次のとおりです。

このサイクルを意識的に回せるかが、長期的な単価の差につながります。

リン
リン

単価を上げるための一歩として以下の一部でも取り組んでみると良いでしょう。

  1. 市場価値を把握する——いくらなら動くか、業務タイプごとに分解する
  2. 契約内容と実績の乖離を言語化する(直近3案件でよい)
  3. 得意領域で実質単価が下がる案件を、成長投資かどうかで見極める
  4. 契約更新のタイミングで、成果と市場価値をセットで提案する

まとめ:単価差の3つの要点

01 市場価値は「意識」だけでは足りない——アピールまでセット

自分の強みを一言で言え、実績とともに伝えられるかが分かれ目になる。

02 成果は「契約との乖離」で語る

作業報告ではなく、契約内容を上回っている差分が、交渉の根拠になる。ただ成長投資は明確に区別する

03 リピートによる信頼構築——契約更新で価値を再提示する

新規で焦らず、実績が見えた区切りで交渉。リピートで信頼を積み、改定の根拠を伝えやすくする。

単価は、歳を取れば自動的に上がるものではありません。

私は5年かけて時給3,000円から1〜5万円の帯に移ってきましたが、決め手はスキルの年数ではなく、市場価値の把握・アピール・案件選び・交渉のタイミング・リピートでした。

まずは、自分の市場価値と、契約内容に対する実績の乖離を、紙に書いてみるところから始めてみてください。

よくある質問

Q1: 経験年数と単価は比例しませんか? ▶︎

必ずしも比例しません。筆者は副業5年で時給3,000円から1〜2万円の帯に移りましたが、決め手は年数より、市場価値の把握・契約と実績の乖離の語り方・交渉のタイミング・リピート関係でした。スキルが上がっても、それをアピールできなければ単価は動きにくいです。

Q2: 契約内容と実績の乖離は、どう伝えればよいですか? ▶︎

契約時に決めたスコープと、実際に担っている範囲の差分を整理します。工数が1.5〜2倍必要になっている場合は、その事実と、これからより力を入れる意思をセットで伝えます。作業内容の羅列ではなく、「契約を上回っている」という乖離が、単価改定の根拠になります。契約更新月のタイミングで提案するのが効果的です。

Q3: 新規案件でいきなり単価交渉すべきですか? ▶︎

筆者は、新規案件で実績が見えない段階での交渉はあまり行いません。マイルストーンを過ぎ、成果が判定できる月になってから初めて交渉を始めます。リピート案件の方が、これまでの実績がある分、改定の根拠が伝わりやすいです。4年続くクライアントでは、契約ごとに見直し交渉を重ね、単価が上がっていくケースもあります。

Q4: 安い案件は、いつ受けていつ断るべきですか? ▶︎

スキルが届いていない領域で、経験の蓄積・自己成長への投資になるなら、実質単価が下がっても受ける判断はあります。一方、得意領域なのに時間がかかりすぎる・スコープが膨らむ・面談と実態が違う案件は、後悔しやすいです。「成長投資か、単価の毀損か」で区別することが大切です。

Q5: 単価交渉で断られることは多いですか? ▶︎

筆者の経験では、準備をして臨めば断られる確率は1割もないと感じています。すんなり通るケースと、希望と現状の中間で落ち着くケースが半々くらい。断られるときに大きいのは、企業側の財務状況です。先方の業績が伸びているタイミングを選ぶことも、交渉成功のポイントになります。

Q6: 本業の年収と副業単価のバランスは? ▶︎

本業の年収が上がるにつれて、改めて市場価値を精査し、副業の時給設定を見直すのがよいです。筆者も本業年収の変化をきっかけに、時給3,000円から5,000円、さらに1〜2万円の帯へと段階的に上げてきました。副業は本業の時給換算を下回り続けると、市場価値を下げるリスクがあります。

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