データ分析副業案件の相場は? データ分析副業収益化のススメ① 収益構造

キャリアアップ

読者の方や会社員の方からよく質問を受ける「データ分析副業に係る収益構造」について、まとめてみました。これまで10社を超えるデータ分析・デジタルマーケティング系の副業コンサルティング案件に携わってきた私自身の経験を踏まえて、どのように副業で収益化を図っていくべきかをご紹介します。

本記事のターゲット

  • 本業でデータ分析やデジタルマーケティングを行っている方
  • 副業に興味はあるけれどまだチャレンジしていない方

サマリー

副業収益の基本構造

まず、副業での累積収益は以下の式で表すことができます。

累積収益 = 案件単価 × 案件受注回数(新規案件数 + 既存案件数)

この式を理解して各要素を戦略的にコントロールすることが、効率よく累積収益を上げるポイントです。それでは、各要素について市場データも踏まえて、詳しく考察していきましょう。

案件単価の実態

「結局どれくらいの報酬がもらえるの?」というのは副業を考える際の最初の疑問かと思います。実際のデータを見てみましょう。

現在の副業マッチングプラットフォームでは、データ分析・AI・デジタルマーケティング系の案件の時給・月収目安の相場は以下のようになっています。

職種ごとの平均時給・月収目安

CAMELORS株式会社の2024年調査[1]によれば、副業全体の平均時給は約4,093円ですが、特にAI・データ分析系の職種は5,000円以上の高単価傾向にあります(一般的に時給5,000円であると年収約1,000万円弱になります)。

リン
リン

私の場合も副業プラットフォームによる案件については、時給5,000円以上を意識して稼働をしておりましたので、経験上も妥当なラインかと思います

ただ副業プラットフォームごとの平均単価のブレや、求められるスキルの高さに応じて変化するため時給単価の分布は非常に幅広いことにも注意が必要です。当然高いスキルが求められアピールする実績も持ち合わせている場合は時給7,000円以上も夢では無いと考えます。

  • エントリー層: 1,000~2,000円程度
  • 中間層: 2,000~4,000円程度
  • 上級層: 4,000~7,000円以上
リン
リン

副業を始めたばかりで慣れない状態であると、想定以上に稼働がかかり低単価からのスタートになる可能性もあるでしょう。ただ、本業でデータ分析やマーケティングのスキルを持つあなたなら、将来的に中間層以上の単価を十分に狙えるはずです。

案件受注回数の実態

案件受注回数は「新規獲得」と「既存継続」の2つに分けて考えることが重要です。

案件受注回数の分解

既存案件を継続する形であれば、これまでの収益のまま調整コストを抑えた稼働が可能です。また継続的な価値提供・コミュニケーションを通じて、単価アップセルの可能性も高まります。

一方、新規案件ですと案件応募・通過し、受注後も理解のためにキャッチアップする時間が必要になります。

応募倍率の実態

「そもそも案件は取れるの?」という疑問にもデータでお答えします。副業マッチングプラットフォームのLancersでは平均応募倍率は約5倍との記載もあります。

  • 低倍率(1~2倍): 高度なスキルを要する案件が多い
  • 中倍率(3~10倍): 一般的なデータ分析やマーケティング案件
  • 高倍率(10倍超): 特に人気の高い案件や参入障壁の低い案件

データ分析やAI開発などは、高度なスキル要件が求められる分、応募者数が少なくなる傾向があります。ただ、倍率は平均的に3~5倍と考えると、専門スキルを持つ方であっても、案件を選り好みしてしまうと受注に漕ぎ着けない可能性がありますので、ぜひ以下の副業マッチングプラットフォーム表を参考に積極的に応募してみて下さい。

リン
リン

新卒採用倍率よりむしろ高いケースもあるんだね。可能性がある案件は申し込んだ方が良さそう

プラットフォーム 強み 案件数 平均単価 向いている人
クラウドワークス 案件数が多い ★★★★★ ★★☆☆☆ 幅広い経験を積みたい方
ランサーズ Web開発系が充実 ★★★★ ★★★☆☆ 開発スキルがある方
地方副業系 社会貢献性 ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ 地方貢献に関心がある方

地方副業にご興味のある方は、過去投稿にて、応募した実経験を踏まえて採択率を集計しておりますのでぜひ参考にしてみてください。

無視できない時間的制約

副業では時間の制約が最大のボトルネックです。平日は本業がありますし、休日のプライベートな時間も大切にしたいですよね。

【週あたりの副業可能時間の例】
- 平日夕方: 1時間 × 5日 = 5時間
- 土日: 4時間 × 2日 = 8時間
- 合計: 約13時間/週

あくまで一例ですが、「本業を平日行いそれなりに趣味も楽しむ、残りの時間を副業に充てる」ことを考えてみると、週に13時間程度が上限になりそうです。「1週間に13時間しか取れないのか」「いやもっと確保できるはずだ」など意見が分かれるところかと思います(無理は禁物)。

上記のモデルケースで考えると時給単価5,000円で週13時間稼働すると、収益25~30万円/月のラインが見えてきます。このラインを目指して取り組み、徐々に収益の最大化を図ることが無理のない進め方かと思います。

最後に

本業のスキルを活かして副業に挑戦することは、収益アップだけでなく、キャリアの幅を広げることにもつながります。ぜひこの記事を参考に、あなたにとっての最適な副業スタイルを見つけてください。

また、どのように案件単価を上げ既存案件を増やした理想状態を実現するのかを実体験を踏まえて具体的に「データ分析副業収益化のススメ②」として詳しく解説しようと思います。ご期待ください!

参考文献

[1] 「【2024最新】フリーランス・副業の平均時給・月収ランキング」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000045678.html)

[2] 「ランサーズ」(https://www.lancers.jp/)

[3] 「クラウドワークス」(https://crowdworks.jp/)

タイトルとURLをコピーしました